So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
前の10件 | -

連絡先(事務局) [四国中世史研究会について]

四国中世史研究会についてのお問い合わせは事務局へお願いします(ただし、手紙または電子メール)。電話・FAXには対応しておりませんので、ご了承ください。

〒790-0062 愛媛県松山市南江戸1-10-3-402 土居聡朋方
E-mail shikoku_chuseishiken●yahoo.co.jp (●は@に置換してください)

共通テーマ:学問

『四国中世史研究』の購読について [会誌『四国中世史研究』]

会誌『四国中世史研究』は一般の書店やオンライン書店、発売元の岩田書院からご購入いただけます。バックナンバーについては、各号の紹介記事をご覧ください(カテゴリー「会誌『四国中世史研究』」)。
(※)現在、事務局での直接販売を停止しています。

(1)書店
「岩田書院発売(地方・小出版流通センター扱い)」の商品として注文、取り寄せができます。頒価は、各号紹介記事の記載価格に消費税を加えた額です。

(2)発売元(岩田書院)
頒価は(1)と同じですが、送料が必要になります。代引きや振込による先払いなどが利用できます。詳しくは岩田書院ホームページをご参照ください。

中世都市研究会徳島大会「武家の拠点と港町 -紀伊水道内海世界の港津と権力-」 [お知らせ]

四国の中世史研究に関連する研究会が開催されるので、ご案内します。会員が関与していますが、小会の企画ではありません。

中世都市研究会徳島大会「武家の拠点と港町 -紀伊水道内海世界の港津と権力-」
●会 期  2018年9月1日(土)・2日(日)
●主 催  中世都市研究会(代表 五味文彦,小野正敏,玉井哲雄)
      徳島大会実行委員会
●趣 旨  
 中世後期における阿波国の政治拠点は,約2世紀の間に,秋月,勝瑞,一宮,徳島と変遷しました。徳島県では,「城下町科研」(中世・近世移行期における守護所・城下町の総合的研究:研究代表・仁木 宏)での取り組みの一環として,この推移を一体的にとらえ,政治拠点変遷の社会的背景とその意味の解明を目指すととともに,近年の発掘調査で構造が明らかにされつつある守護町勝瑞遺跡の都市としての性格について検討し,近世城下町・徳島への移行のあり方について考察してきました。一方,同じ中世後期について,流通・経済史的側面からは,「兵庫北関入船納帳」にみられる畿内への木材搬出の動きと,その「返り荷」としての可能性を持つ六甲花崗岩製一石五輪塔や播磨型羽釜の搬入について検討がみられたほか,昨年の地方史研究協議会・徳島大会では,堺を中心とする木材の流れなど,必ずしも兵庫津に収斂しない流通の重要性についての指摘がありました。
 中世都市研究会徳島大会では,従来パラレルに把握されがちであった上記の二つの研究動向を,同時代の社会を形成する不可分の要因としてとらえ,流通拠点としての「港津」と政治拠点である「守護所・城下町」が,社会背景を反映させながら次第に接近し,最終的には一体化していく過程を阿波国において解明していきたいと思います。
 今回の会場となる阿南市は,中世後期に港町が簇生した阿波国南部の拠点都市であり,複数の古絵図が存在すること,前近代の地割りが良好に遺るなど,港津とこれを扼する城館(=権力)との関係を端的に把握できる格好のフィールドです。今大会は,検討の対象となる地域を,阿南市などに代表される「紀伊水道沿岸地域」に求め,これを囲繞する阿波・土佐・紀伊・淡路を相互に関連する地域ブロックとして比較し検討していきます。    
 中世後期の日本では,大阪湾,伊勢湾,江戸湾などの「内海世界」が政治的・経済的拠点となり,後には,これが相互に関連し一体化していくことにより,近世社会が展開してゆきました。今大会では,このような流れを踏まえ,首都圏に直結する「内海世界・紀伊水道」を舞台に中世後期から近世初頭にいたる都市の形成について考え,地域モデルの提示を試みたいと思います。

●参加費 2000円(資料代)
●会 場  阿南市ひまわり会館・ふれあいホール(徳島県阿南市)
●宿 泊 各自で確保をお願いします。
●申込締め切り=8月10日(金) 以下のフォーマットで事務局(石井伸夫氏)までご連絡ください
8月31日(金) 前夜祭(懇親会)  参加 or 不参加
9月 1日(土) エクスカーション  参加 or 不参加
9月 1日(土) 研究会(第1日)  参加 or 不参加
9月 1日(土) 当夜祭(懇親会)  参加 or 不参加
9月 2日(日) 研究会(第2日)  参加 or 不参加
※連絡先 徳島県立鳥居龍蔵記念博物館 石井伸夫
     ishiiichihara(at)mg.pikara.ne.jp [(at)→@]

●懇親会
 前夜祭 8月31日(金)18:30~ 場所未定(会費=4000円)
      ・エクスカーション(9月1日午前中)のため前泊する方が対象です。
 当夜祭 9月1日(土) 18:30~ ロイヤルガーデンホテル大宴会場(5000円) 

●日 程
◎第1日
巡 見
09:00-11:30
向井公紀・島田豊彰「阿南市・牛岐城跡と富岡城下町」
※JR阿南駅・西口に9:00に集合してください(雨天決行)
 【 昼食 】
問題提起 13:00-13:30
石井伸夫(徳島県立鳥居龍蔵記念博物館)「紀伊水道内海世界の港津と権力」
報告1  13:30-14:00
重見高博(藍住町教育委員会)「港津機能からとらえ直す守護町勝瑞」
報告2  14:00-14:30
島田豊彰(徳島県埋蔵文化財センター)「考古資料からみた中世阿波の流通」
報告3  14:30-15:00
長谷川賢二(徳島県立博物館)「紀伊水道をはさむ宗教・文化交流」
《 休憩 》
報告4  15:10-15:40
西本沙織(徳島市教育委員会)「石造物流通から見た紀伊水道内海世界」
報告5  15:40-16:10
北野隆亮(和歌山市文化スポーツ振興財団)「備前焼流通からみた紀伊水道内海世界」
報告6  16:10-16:50
山上雅弘(兵庫県考古博物館)「淡路の港津と権力」
報告7  16:50-17:40
吉成承三(高知県埋蔵文化財センター)・池澤俊幸(高知県埋蔵文化財センター)
「土佐の港津と権力」
※懇親会 18:30~

◎第2日
事例1  09:00-09:15
下田智隆(鳴門市教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・撫養(岡崎)」
事例2  09:15-09:30
向井公紀(阿南市教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・牛岐(富岡)」
事例3  09:30-09:45
林 泰治(阿波市役所)「阿波九城と城下の空間構造・西条東」
報告8  09:45-10:15
根津寿夫(徳島市立徳島城博物館)「渭津と徳島初期城下町について」
《 休憩 》
報告9  10:25-11:05
新谷和之(近畿大学)「紀伊の港津と権力」
報告10  11:05-11:45
大澤研一(大阪歴史博物館)〔予定〕「和泉の港津と権力」
【 昼 食 】
報告11  12:45-13:25
綿貫友子(神戸大学)「紀伊水道内海世界の交流と物流」
コメント 13:25-13:40
森脇崇文(徳島市立徳島城博物館)「中世阿波政治史の視点から」
コメント 13:40-14:00
仁木 宏(大阪市立大学)「中近世都市史の視点から」
討 論  14:10-16:10 
コーディネーター 石尾和仁(徳島県立総合教育センター)・須藤茂樹(四国大学)
                  
※紙上報告
郡司早直(海陽町立博物館)「阿波九城と城下の空間構造・海部」
宮城一木(徳島市教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・一宮」
井形玲美(吉野川市教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・川島」
小島靖彦(美馬市教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・脇町」
佐藤俊祐(牟岐町教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・仁宇(和喰)」
秋田愛子(三好氏教育委員会)「阿波九城と城下の空間構造・池田(大西)」

※報告のタイトルは仮題ですので,今後変更される可能性がありますが,趣旨に変更はありません。
コメント(0) 

山内譲『海賊の日本史』 [会員動向(著作など)]

講談社(現代新書)、2018年6月刊
241ページ、ISBN978-4065119617、定価840円+税
本会会員であり、多年にわたって中世瀬戸内の海賊を追究してきた著者による最新の著作です。藤原純友、松浦党、倭寇、熊野海賊、村上水軍といった豊富な事例を通じ、海から見た歴史の世界が展開されています。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000309993

コメント(0) 
共通テーマ:学問

石井伸夫・重見髙博編『 図説日本の城郭シリーズ7 三好一族と阿波の城館』 [会員動向(著作など)]

戎光祥出版、2018年3月刊
318ページ、 ISBN978-4-86403-273-5、定価2,600円+税
本会会員の編著で、編者以外の会員も執筆に参加しています。三好勢力下の74城館を、最新の研究成果に基づいて解説したもので、阿波の中世史への格好のガイドブックです。

https://www.ebisukosyo.co.jp/item/404/

コメント(0) 
共通テーマ:学問

須藤茂樹『武田親類衆と武田氏権力』(戦国史研究叢書16) [会員動向(著作など)]

岩田書院、2018年3月刊
392ページ、ISBN978-4-86602-025-9、定価8,600円+税
本会会員である著者の論文集です。主として1980年代後半から1990年代前半に執筆された戦国大名甲斐武田氏に関する研究をまとめたものです。穴山氏をはじめとする親類衆(親族衆)の動向を中心に、訴訟・外交・宗教など、多角的に論じられています。

http://www.iwata-shoin.co.jp/bookdata/ISBN978-4-86602-025-9.htm
コメント(0) 
共通テーマ:学問

第72回研究会における報告者募集(会員限定) [お知らせ]

次の第72回研究会は、8月25日(土)・26日(日)、高知市で開催することとし、高知ならびに徳島在住の運営委員が準備にあたっています。
研究報告は8月25日(土)午後に実施します。報告会会場、宿泊は公立学校共済高知会館です。巡検先は今後詰めていきます。
つきましては、恒例により、研究報告希望者を3名程度募集しますので、ご希望の方は6月3日までにdaikoukai999(@)yahoo.co.jp(@前後の()をとってください)に論題をご連絡ください。
すでにお申し出をいただいている方も、お手数ですが日程等を再度ご確認の上、ご報告を希望される場合は改めて期限までご連絡くださいますようお願いいたします。
なお、下記事項につきまして、予めご了解をお願いします。
(1)会員からの研究報告のお申し出は、原則として過去に1度以上例会にご参加いただいた方が対象です。
(2)論題のご連絡をいただいた後、運営委員に報告概要のご提出をお願いすることがあります。
(3)研究報告の構成は、代表及び運営委員の合議により決定します。希望者多数の場合は調整しますので、必ずしもご希望どおりにはならないことがあります。
ご多忙のことと思いますが、ふるってご応募いただければ幸いです。
コメント(0) 
共通テーマ:学問

次回(第72回)研究会の開催予定 [お知らせ]

次の定例研究会(第72回)は、大まかには次のような開催予定となっています。いろいろな研究会、サマーセミナーの多い時期です。参加ご希望の方は心づもりいただければ幸いです。

日程 8月25・26日(土・日)
会場 高知市
コメント(0) 

長谷川賢二「四国中世史研究会の現状」 [四国中世史研究会について]

(※)地方史研究387号(2017.6)の「動向 徳島大会関連」欄に掲載されたもの。原文は縦書きです。

 四国中世史研究会は、会則に「主として四国地域に関する中世史の研究を推進し、併せて史料の調査と保存を図るとともに、研究成果を社会に還元することを目的とする」(第三条)としているように、四国をフィールドとする中世史研究者が集う団体である。
 「四国は一つ」を合い言葉に一九八二年一二月に発足して以来、活動を積み重ねており、今年で三五周年となる。この間、在野で四国における地域史研究推進の一翼を担ってきたと自負している。
 本会の歴史は地方史研究協議会と深い縁がある。というのは、結成のそもそもの契機となったのは、一九八一年に愛媛県松山市で開催された地方史研究協議会第三二回大会だったからである。このときに報告した愛媛県と香川県の若い二人が知り合い、意気投合したことから、四国の中世史研究者結集の機運が生まれ、翌年の準備会、発足へと進んでいったのである。その経緯などは、本会の草分けメンバーの一人であり、現代表でもある橋詰茂氏による「四国中世史研究会の活動」(『地方史研究』三一七、二〇〇五年)や「小特集 四国中世史研究会発足のころ」(『四国中世史研究』一〇、二〇〇九年)などに詳しいので、参照いただきたい。
 また、創立二五周年にあたる二〇〇七年、香川県高松市で開催された地方史研究協議会第五八回大会(以下「高松大会」)は、四国四県の研究団体がタッグを組み、「四国大会」を標榜して準備されたものであり、本会も共催団体として深くかかわった。この大会を機に四国の地域史研究団体の連携組織として二〇〇八年に結成された四国地域史研究連絡協議会にも加入している。
 そして創立三五周年の節目となる今年、徳島市で開催される地方史研究協議会第六八回大会(以下「徳島大会」)にも参画するという縁に恵まれている。先に行った第六九回研究会の初日(二月四日)は、本会としての徳島大会に向けての準備会であった(徳島地方史研究会共催)。大会報告予定者を含む会員二名による四国の戦国史に関する報告と討論を行った。活発な議論が行われ、四国における戦国史研究の現状と課題が浮き彫りになった。準備会に相応しい展開だったといえる。
 本会の活動は年二回の定例研究会と会誌『四国中世史研究』の刊行を主としている。まず、研究会については、毎年、夏と冬に会員が集い、研究報告と討論、史料ないしは中世関係の史跡等の見学を継続している。これによって会員それぞれが知見を広げ、鍛錬するとともに、よき交流をしてきた。これまでの研究会で行われた報告はゆうに二〇〇本を超えるほどである。この数字が、地道な継続のあとを物語る。
 開催にあたっては、運営委員を中心として各県持ち回りで会場設定や見学先の調整などの事務を行っている。会員の自薦・他薦による報告、はたまた会員ではなくても、四国関係の研究をしている方への依頼報告もある。今年夏に愛媛県で開催予定の研究会でちょうど七〇回となる。
 定例研究会では、ときとして一般公開のシンポジウムを行うことがある。例えば、二五周年記念「四国を取り巻く海と文化」(二〇〇七年)や三〇周年記念「四国をめぐる戦国期の諸相」(二〇一二年)などがそうである。研究や交流を研究会内部にとどめてしまうのではなく、成果を広く社会に発信することで、歴史への関心を高め、また中世史研究への誘いとなることをねらっている。開かれた研究会を志向しているのである。
 次に会誌『四国中世史研究』についてである。これは創立五周年を記念して企画し、一九九〇年一二月に創刊したものである。以後、隔年一冊のペースで刊行が続いている。すでに一三号を数え、今夏には一四号を発行する予定となっている。会員による最新の研究成果を掲載して世に問うてきた。四国中世史研究文献目録を掲載し、研究情報の集約と提供にも意を注いでいる。二〇〇五年からは、岩田書院に委託することで書店販売のルートを確保することができたことから、四国の中世史に関する研究成果と情報の専門誌として広く認知されるようになったと感じている。
 各号に掲載された論文・研究ノート・史料紹介等は五~七本程度で、「一〇号記念号」とした第一〇号(二〇〇九年)のみ九本である。これまでの掲載総数は七三本。対象地域別に本数を示すと、伊予四〇本、阿波一七本、讃岐一〇本、土佐三本、広域等三本で、土佐が極端に少なく、一方で伊予が突出していることが分かる。土佐が少ないのは一貫した傾向だが、他は時期による差が大きい。創刊号から第六号(二〇〇七年)までは、本数の違いはあっても阿波・伊予・讃岐に関するテーマがおおむねそろうよう配されているが、第八号(二〇〇八年)以降は、伊予が一号あたり平均四本を占めて目立つようになり、讃岐が低調になっている。この点は、研究の関心や研究者の層の変化、それに伴う成果の偏在が認められるということであろう。
 ところで、高松大会以後、第四三回日本古文書学会大会(二〇一〇年)、第五一回中世史サマーセミナー(二〇一三年)といった全国規模の学会・研究会の共催、会員が運営や報告にあたった科研「日本中世における「山の寺」(山岳宗教都市)の基礎的研究」による二〇一〇年度第二回研究会「四国の「山の寺」」(愛媛県鬼北町)への合流(二〇一〇年)など、外部とのコラボレーションの機会が相次いだ。
 一方、本会が主体となって企画を推進した交流も特筆すべきである。先に触れた三〇周年記念シンポジウム「四国をめぐる戦国期の諸相」(二〇一二年)は戦国史研究会との合同研究会とし開催したものである。四国の戦国史を日本全体の動向と照応してとらえ直すことができ、画期的な機会だった。成果をまとめ、四国中世史研究会・戦国史研究会編『四国と戦国世界』(岩田書院、二〇一三年)として刊行し、好評を得た。会誌以外の出版は初めてのことだっただけに、そういう面でも新たな成果を得ることができたといってよかろう。また、近年話題になった岡山市の林原美術館所蔵石谷家文書の分析を軸にした岡山地方史研究会との合同研究会(二〇一六年)もあった。
 このように見てくると、偶然かもしれないが、高松大会は本会の活動展開における画期であったということができると思う。四国の中だけに閉じているのではなく、広く中世史研究の動向に関与し、また貢献してきたのである。したがって、高松大会以後、交流と発信のチャンネルが拡大してきたといってよいだろう。
 この間、会員規模も大きくなってきた。発足当時は一〇名。まことにささやかな集まりだった。それが二〇〇五年には三〇余名となり、現在は徳島県一六名、高知県五名、愛媛県二〇名、香川県一〇名、四国外三四名(半数弱が関東)の計八五名である。大規模な全国学会とは比較にならないが、本会のそもそもの規模からすれば、明らかに大所帯になったといえるだろう。
 会員の属性は、発足当時は四国内に居住する小・中学校や高校、大学の教員、地方公務員が主であったが、四国でも博物館の設立が進んだ一九九〇年代には学芸員の参加が見られるようになり、さらに近年は大学院生やオーバードクタークラスの若手が目立つ。
 ただ、地域別の状況を見ると、高知県の会員がきわめて少ないため、研究会の開催もままならないでいる。また、比較的若い世代が活躍している愛媛県を除くと、各県とも新規入会が滅多になく、若手があまりいないため、停滞感が否めない。一方、以前は例外的だった四国外からの、しかも若手の参加が多くなっている。四国への関心の高まり、四国における中世史研究の拠点としての本会への期待を感じるものの、そうした四国外の会員の参加に活性化を依存しているのが現状である。運営の継承という意味では、やはり四国内の体制が維持できなければならず、不安があるといわざるを得ない。
 さらに、規模の拡大の反面、こぢんまりとした同好会として保っていたアットホームな雰囲気が薄れ、ごく一般的な歴史系の研究会に変わりつつあるように感じることがなくもない。会員同士の距離感や研究会への参加意識に変化が生じているのだろう。その一因は、二〇〇五年に行った運営体制の改変にあるのかもしれない。従来、「会員」の範囲が定かでなく、研究会の運営、会誌の発行は、その都度、参加や執筆のメンバーの出資によってまかなっていたが、会員登録をすることで年会費制を導入し、「会員が支える」仕組みをつくるとともに、運営責任を明確にするよう代表と運営委員を置く会務体制を整備した。それがかえって「顔の見えない」会員を増やしてしまったようにも思える。それでも形式的な運営に陥ることのないよう、会員同士の切磋琢磨を忘れずに、四国を研究フィールドとする中世史研究を継続・発展させるべく、これからのあり方を模索していきたいものである。それが本会を結成した草分けメンバーの志を継承していくということでもあろう。そして、来る徳島大会が、本会にとっても新しいステップとなることを念願してやまない。
 なお、本会では、ブログを開設し、研究会や会誌の情報、会員の著作などの情報を発信している(http://4chuken.blog.so-net.ne.jp/)。ご覧いただき、活動に興味をお持ちいただける方には、ぜひご参加いただきたいと思う。


四国中世史研究会 略年表

年    月  日     事項 
一九八二 一〇 三一    準備会。香川、愛媛、徳島三県代表者による結成に向けての協議
     一二 二五~二六 結成。第一回研究会[香川県高松市]
一九九〇 一二 一〇    会誌『四国中世史研究』創刊号を発行
一九九七 八  二三    第三〇回研究会(シンポジウム「戦国期の四国」)[徳島県池田町]。池田町郷土史会の協力
二〇〇三 九        『四国中世史研究』の販売を岩田書院に委託
二〇〇五 四  一     代表及び運営委員を置く会務体制の発足と年会費制の導入(八月二七~二八日の第四六回研究会に際して決定し、遡及実施)
二〇〇七 八  二五~二六 第五〇回研究会(二五周年記念シンポジウム「四国を取り巻く海と文化」)[香川県高松市]
     一〇 二七~二九 地方史研究協議会第五八回大会(香川県高松市)。本会は共催
二〇〇八 一一 一~二   四国地域史研究連絡協議会が結成され、本会も加入。第一回四国地域史研究大会「「四国遍路研究前進のために」[愛媛県松山市]
二〇〇九 八  二二    『四国中世史研究』第一〇号(記念号)を発行。「小特集 四国中世史研究会発足のころ」を掲載
二〇一〇 八  二一~二二 第五六回研究会を日本古文書学会との合同研究会として開催
     九  二五~二七 第四三回日本古文書学会大会[愛媛県松山市]。本会は共催
     一二 一八~二〇 第五七回研究会(科学研究費補助金基盤研究(B)「日本中世における「山の寺」(山岳宗教都市)の基礎的研究」による二〇一〇年度第二回研究会「四国の「山の寺」」に合流)[愛媛県鬼北町]
二〇一二 八  一八~一九 第六〇回研究会(三〇周年記念公開シンポジウム「四国をめぐる戦国期の諸相」)を戦国史研究会との合同研究会として開催[香川県高松市]
二〇一三 五        四国中世史研究会・戦国史研究会編『四国と戦国世界』(岩田書院)刊行 
     八 二三~二五  第六二回研究会(第五一回中世史サマーセミナー)[愛媛県松山市]。本会は共催
二〇一六 二  二七~二八 第六七回研究会を岡山地方史研究会との合同研究会として開催[岡山県岡山市]
二〇一七 二  四~五   第六九回研究会(地方史研究協議会第六八回大会準備会)[徳島県徳島市]。徳島地方史研究会の共催
コメント(0) 
共通テーマ:学問

第71回研究会(2017年12月) [例会記録]

香川県高松市 2017年12月16日(土)〜17日(日)
※研究発表は四国地域史研究連絡協議会・香川歴史学会と共催

◎四国地域史研究連絡協議会大会・小会第71回研究会「四国の中世城館―四国の戦国城館と合戦のあり方を探る―」
 重見高博「勝瑞城館の構造とその変遷」
 吉成承三「畝状堅群の特徴について―土佐国の事例を中心に―」
大上幹広「芸予諸島の海賊と天文年間の合戦―村上武吉登場前の芸予諸島―」
川島佳弘「元吉合戦と香川氏の動向」
 討論「四国の中世城館―四国の戦国城館と合戦のあり方を探る―」
◎巡見
香川県立ミュージアム(賀茂神社文書など中世文書)~勝賀城跡(高松市鬼無町)

DSCN21480.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:学問
前の10件 | -